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いつまでも子どものままで

はじめてのフジロック

FUJI ROCK FESTIVAL 2012に行って参りました。

 

大学が終わったその足で東京まで行き、そこから上越新幹線(全席禁煙で喫煙所がなかたので辛かった…)で越後湯沢まで。そしてそこからシャトルバスで40分ほど行ったところに、会場があります。

 

前夜祭

SHERBETSが出たらしいんですが、それには間に合わず、アルゼンチンのONDA VAGAというバンドを見ました。これがすさまじい盛り上げ上手で、さらにDaydream BelieverのTHE TIMERSバージョンのカバーまでやってくれました。会場は大合唱でした。

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あとはLOS LONELY BOYSというバンド。もっとブルース、カントリー寄りだけどハードさやリズム感がレッチリに近い感じで、とてもよかったです。

バンドを見た後はお酒を飲んで友人と談笑し、すぐに宿に行きました。

 

一日目

GREEN STAGEでTHE BACK HORNをチラ見して、そのままRED MARQEEへ。フラカン待ちでCOBRA(パンクバンドだが、あまり好きにはなれなかった…)を見て、そのままフラカンを最前列で見ました。最高でした。深夜高速、東京タワー、はぐれもの讃歌…特に深夜高速のときの合唱もすばらしかったし、何より照明の妙な青黒さが独特の雰囲気を出していました。

ただ、フラワーカンパニーズは大人になろうとしてなりきれない人々へのメッセージソングを歌い続けている、どちらかといえば都市の人間の思いを代弁するバンドです。しかしそこはフジロック。自然の中でビールを飲みながら非日常を生きようとしていた自分は、フラカンフジロックにはそこまで合ってないかな、と思ってしまったのが残念なところです。

 

そのあとはWHITE STAGEでThird Coast Kingsを見たあと、The Birthday、ブンブンサテライツ、Beady Eye、The Stone Rosesと続けてグリーンで見ました。

まずThe Birtyday。モッシュピットで見ていたら気がついたら最前線で見ていました。ギターのイマイアキノブ脱退後、フジイケンジが入ったバースデイは、YouTubeも含めてはじめて見たのですが、完全に別物っぽくなったなーと思いました。イマイとチバのギターの組み合わせだと、ロックンロールにキラキラとした繊細さがあったのですが、フジイケンジはレスポールの太い音でしっかり弾くので、普通のロックンロールになったな、という感じです。バースデイはそこまで好きではないですが、やっぱり「涙がこぼれそう」とかはよかったなあ。モッシュピット大合唱でした。

ブンブンは後ろのほうでぼーっと聴いていただけです。確かにかっこよかったですが、さほど前で見たいとは思いませんでした。

そのあとBeady Eye。ローゼズのためにもできるだけ前の方で見ようと思っていたのですが、結局最前列へ。元The La'sのクリス・シャーロックのドラムは、ラーズのドラム聴けばわかるけど結構軽い音で、リアムの歌声と重ねるとちょっと陳腐なロックに聴こえてしまう感じがあったのが残念です。まあ、音源の時点からその感じはわかるんだけど。Oasis時代の曲はRock’n Roll StarとMorning Glory。このときが一番盛り上がってました。最後の曲の前に、「This is the last song. Enjoy The Stone Roses!」といって歌い出したリアムは、カリスマでした、やっぱり。

 

さて、The Stone Rosesです。Beady Eyeからの転換の間、混みあったモッシュピットで待つことに耐えられず、うしろから見ましたが最高でした。たぶん三日間のベストアクトを挙げるとしたら、ローゼズになると思います。

レニ、マニのダンサブルなリズムと、ジョン・スクワイアのバーズ直系のギターポップ的な音が良い感じにマッチ。歌えるし、踊れる。会場はダンスパーティーでありながら、大合唱も起こっていました。

映像に対するこだわりもすばらしく、ほかのアーティストの演奏中のスクリーンは、ライブ映像が流れるだけなのですが、ローゼズの場合はモノクロのライブ映像を基調に、テンポを落としてゆらゆらさせてみたり、そこにレモンを落としてみたり、万華鏡のような模様を写したり、ジャクソン・ポロック的なアートを入れてみたりで、サイケな演出でした。見ていて気持ちよかったです。

また、間奏が長時間のジャムになるのもローゼズの特徴。「Fool's Gold」「I Am The Resurrection」のジャムはすさまじかったです。すさまじいながら、踊れる感じが、あまらない。

終わった後友人たちと、「This Is The One」のときはまさしく会場がThis Is The One状態になった、と冗談交じりに話していました。「this is the one...she waited for」の大合唱がすさまじかったです。

最後にメンバー四人が抱き合って、「The Stone Roses!」と叫んだときは感動でした。感動が冷めやらず、ずっと両手を突き上げていました。

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終わったあとはPALACE OF WONDERでONDA VAGAやCHE SUDAKAなどのアルゼンチン系のバンドとDJで踊り狂い酒を飲み、完全にアタマがイってました。上裸で頭から酒や水をかぶってました。

 

 

二日目

二日目はまずはボードウォークを歩きました。ボードに東日本大震災へのメッセージなどが書いてあったりして、なんかよかったです。夜のボードウォークもライトアップされていい雰囲気らしいので行きたかったのですが、なんだかんだでグリーンステージのトリは全部見たかったので諦めました。

ボードウォークのはてにField of Heavenに到着。サブカル女子が大好き(と後輩にあとから聴いた)星野源を聴きました。ほんわかしました。

Field of Heavenはヒッピーカルチャーのスポットみたいな感じで、ピースマークのアクセサリーとか民族衣装的なものがいっぱい売っていました。アクセサリーショップで売り子をしていた女の子がいて、すごい幼いなあと思って年齢を聞いてみたらなんと16歳。お祭りの雰囲気を楽しんでるようでした。まあ、その子の写真はさすがに撮れませんでしたけど。

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そのあとは昨日と同じようにグリーンステージをずっと見ていました。Bob Marleyと同時期のレゲエバンドToots & the Mayals、Ray Davis、The Specialsと見ました。

The Specialsが異常な込み具合で、そこまで前では見ていなかったのですが、途中で体調が悪くなり、端っこの方に逃げて寝っ転がっていました。終わったあと友人たちがこぞってスペシャルズはすさまじいライブだったと絶賛していたので(僕も見てる限りでもそう思いました)、思いっきり楽しめなかったのが残念でした…。

 

そして二日目のトリはNoel Gallger & High Flying Birdsです。Oasis解散後、ソロをはじめたノエルと、ノエルから離反したBeady Eye。売上や評判ではノエルのソロがBeady Eyeを大きく突き放しているそうですが、それは確かにそうかもしれないな、と思いました。Beady Eyeよりも、Oasis当時のザック・スターキーのドラムに近いサポートメンバーを起用したのが素晴らしい。ノエルの書くメロディとバンドアンサンブルの緊張感がマッチして独特の雰囲気を出していました。メロディメーカーとしてのノエルの代表曲はどうしてもDon't Look Back In AngerやWhateverなどのメジャーキーの曲が注目されますが、よくよく考えてみたら、彼はSupersonic、Wonderwallの頃からマイナーキーをうまく使った曲を書いていました。ノエルのソロはそれが凝縮された音楽をやっていると思いました。

とはいえやはりハイライトは最後のDon't Look Back In Angerの大合唱でしょうか。日本はイギリス・アメリカに比べるとライブでは大合唱するよりも聴き入る姿勢でいる人が多いようですが、それでもあそこまでの大合唱が起こるのは、やはりドンルクだからこそだと思いました。初日のローゼズの大合唱で既に声を枯らしていたのに、さらに喉を痛めてしまいました(笑)。Oasis再結成したときのドンルクもぜひ聴きたいなあ。

 

この日はノエルを見たあと友人たちと合流し、軽く飲んだあと宿に帰りました。また、日中は曇っていて涼しかったので、Tシャツは着ていました。

 

 

三日目

最終日はもっと奥まで行こうと思い、Orange Courtを目指しました。

Orange Courtでは、ゴジラ・放射能・ヒカシューの演奏を聴きました。どうやらフジロックは奥のステージに行くほど反原発色が強くなるようです。

ヒカシューのサポートメンバーにはゴジラをはじめとした怪獣映画の多くのメインテーマを作曲したメンバーがおり、チャラン・ポ・ランタンの二人をゲストにモスラのテーマをやったり、ゴジラのテーマをやったりしていました。ヒカシューは基本的には原発に対してはそこまで強く反対!と言い切っているというよりは、シニカルな目線で見ているようでした。まあ、「ゴジラ・放射能・ヒカシュー」ってタイトルがそもそもやばいですが(笑)。彼らは原発が人間に不安を与えたことだけでなく、人間の技術が結果的に人間に不幸を生み出している問題を歌うバンドだったと思います。かっこよかったです。

 

そのあとField Of HeavenやGypsy Avalonをブラブラして、川に入ってぼーっとしたりしていました。アヴァロンでは、Deserts Changという台湾のシンガー・ソングライターの曲を二曲だけ聴くことができました。透き通ったきれいな声にアコースティック・ギターとピアノだけの伴奏。シンプルだけど感動しました。

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そのままグリーンステージに戻ると、今度はtoe、井上陽水、Jack White、Elvis Costello、そしてオオトリのRadioheadです。

特によかったのは井上陽水。感謝知らずの女、氷の世界、夢の中へ、少年時代、傘がないなど、わりとベストな選曲でした。彼がオーディエンスに感謝の意を伝えるときは「どうもありがとぅさんきゅうぅ」と彼の独特の喋り方で言うのが面白かったですね。

逆に正直あまりよくなかったと思ったのはElvis Costello。ミスチルのシーソーゲームの元ネタっぽい曲が満載のバンドなので、モッシュピットに行けば盛り上がるかなと思ったのですが、レディヘ待ちの観客ばかりでまったく盛り上がっていない。有名な曲をほとんどやらなかったのも盛り上がりに欠けた原因の一つかもしれません。

 

そしてオオトリのRadiohead。すごい人が入っていました。

ただ、最近はCreep、Just、No Surprises、Motion Picture Soundtrackなどの往年の名曲がなかったのが残念です。彼らのやりたい曲とオーディエンスが求める曲のギャップって、やはり拭えないのですかね。僕の青春はThe Bends~OK Computerの何曲かをバンドでカバーしたことがハイライトだったりするので、個人的にはあまり感動はありませんでした。まあ、レディヘだからハードルが上がっていたというのもありますが…。結局、前の二日間のトリに比べると感動の指数は低かったです。まあ、なんだかんだ最後はParanoid Andoroidやってくれたので、気分高揚しましたが。

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食べ物

名物のもち豚、苗場食堂のとろろ飯、ソーキそば、ケバブなど…いろいろ食べましたが一番おいしかったのはトマトです。

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酒にたばこ、さらに一日中直射日光を浴びていると、どうしてもビタミン不足になりがちですが、これでビタミンを補ってました。冷たく冷えていてサイコーです。

あとは飲み物はポカリとビール(ハイネケン)がほとんどでした。大塚製薬ハイネケンは協賛でついているらしく、飲み物が不足して熱中症患者が続出する、ということのないように体制ができあがってるようです。

 

 

どうでもいい話

オレンジレンジのNAOTO、高樹千佳子津田大介が来てました。あとTwitterなどによると、岡田将生とかハライチも来てたらしいですね。ミーハー。

あと、やっぱり花飾りをつけている女性っていうのは最高にかわいいですね。ヘビーローテーションのPVは花飾りついてますが、フジロックの花飾り女子はあれとはまた違う魅力を持っています。なんなんでしょうね、あの雰囲気は。

 

総じて思ったこと、感じたことなど

毎年高い金払ってでも行く価値がある野外フェスだな、と思いました。フジロックは最高の非日常であり、一年に一度だけ吸える麻薬です。これのために一年間仕事をがんばる、という人がいるのもわかる気がします。

ただ、僕はもともとからだが弱いですし、事実何度か体調を崩しました。全日を通じて腹を下していたし、食べ物にはかなり気を使いました。ゲロも吐きました。正直疲れました。今年は雨も降らず快適なフジロックだったと評判とのことですが、それでも僕は肉体的疲労はかなりしんどかったです。来年も行きたい!と言い張ることはできません。

でも、非日常はその分精神的疲労を忘れさせる高揚感を与えてくれます。なんか、フジロックって、アーティスト見るもよし、飲んで食ってばかりもよし、奥のステージで変なことするもよし、帰って寝るもオールナイトするもよしで、なんでも許容してくれる感じがあって、そこがいいと思うんですよね。なんか、素晴らしい非日常って感じで、脳汁出っぱなしでした。来年も!とは言い張れない、と書きましたが、たまにはああいう非日常を経験して日常を洗い流す時間って、大切だと思いました。

あ、あとベストアクトはやっぱりストーン・ローゼズ